植物食と動物食

人間は命を燃やす燃料を供給するために食物を食べるが、その食物によって、まず、血液が作られる。

「血は命なり」と言われるとおり、生命維持に直接必要なのは血液である。

生命の健康を強化するには血液が純潔でなければならない。

ところが動物性の食事はこの血液を不純潔にする。

 

血液は常に弱アルカリ性でなければならないが、動物性の食事を重点的に摂取すると血液は病的アルカロージスという不純潔なものとなり、さらに、その程度が進むとアジトージス(血液酸毒性)となって、健康に害を及ぼすことになる。

 

その原因は、プトマイン・トキシン(動物の体内に存在する中毒性物質で、屍毒と言われる)や、または、蛋白質を分解する際に生じる副産物質である尿素および尿酸ならびにその他の付随物にある。

 

血液がアジドージスになると、各種の病的刺激に対する抵抗力が減退し、その結果、病弱体となったり、早死にしたりします

 

動物性植物を食べすぎた場合には、

      次のような不調和が肉体に生じます。

①筋肉運動に耐える力がなくなり、早く疲労感を覚える

②消化状態が悪く、便通が悪くなる

③風邪をひきやすい

④感情が興奮しやすくなる

⑤神経痛、リウマチにかかりやすい

⑥血圧を高め、動脈を硬化し、老衰を早める

⑦湿疹や悪性の腫れ物ができやすい

⑧蚊などに刺されやすい

 

肉体生命の健康を願う人は、動物性の食事はできるだけ少なくし、植物性の食事を多く摂取するように心がけましょう。

 

年齢を経るにしたがって、植物性の食事の割合を動物性の食事よりも多くすることが大切です。

 

 

植物食と動物食の割合の目安(年齢別)
年齢 植物食と動物食の割合
   40歳まで   5:5
40~60歳   7:3
60~80歳   8:2
   80歳以上   9:1または10:0 

 

 

なぜ肉食は健康を害するのか?

 

生物学的に言うと、地球上の存在する動物は、

その食事の種類によって以下の

      4種類に分類できます。

 

①肉食動物

②草食動物

③果食動物

④混合食動物

それでは人間は、このうちのどれに該当するかというと、

身体組織上や消化器官の構造から見て、じつは③の果食、

つまり果実を主食とする生物なのです。

 

米国の心霊哲学者カーリントンは、人間の果食の効能について

①精力を増進させ、

②頭脳を明晰にし、

③長時間の勤労に耐え、

④睡眠を短時間にし、しかも深くする

と説きました。

 

中村天風も、インド修行の体験から、この説を大いに賛同しています。そしてその理由として

果食は血液を純潔にして、体力の活力を減らす原因になる毒素の発生を極めて少なくする」からだと述べています。

 

どんな食事でも大なり小なりの毒素を体内に発生させますが、

とくに動物性の食事は毒素が多くなります。

天風はこれを自らの身体で実験しました。

 

まずは3ヶ月間、野菜ばかり食べて生活し、

次の3ヶ月間は果物ばかりを食べて生活しました。

さらに3ヶ月間、今度は肉や卵などの動物性の食事で生活しようと試みたところ、途中で体調が悪くなり、中止したと報告しています。

果食で生活している時がもっとも体調がよかったと、講演でも述べています。

 

なぜ、このような結果になったのでしょうか?

そもそも生物は、外から摂取した物質を合成・分解してエネルギーや老廃物に変える、いわゆる新陳代謝という作用を行っています。

この代謝の過程で、大なり小なりの毒素が体内に発生します。

 

毒素は常に、全身の血液やその他の組織の中に存在しています。

もちろん、人間ばかりでなく、すべての動物の体内には毒素が存在しています。

動物の肉を食物として体内に取り入れれば、その動物が持っていた毒素はそのまま食べた人間の体内に入り込んでしまいます。

しかも動物の肉は、いくら焼いたり煮たり加工したところで、

残念ながら、その毒素を取り除くことはできません。

 

動物性の食物は蛋白質を豊富に含むため、滋養になるといって、

動物性の食事を好む人がいますが、これを多量に食べると、

自分の体内にある従来の毒素に加え、これらの動物の体内毒素まで取り込んでしまうため、たちまち健康に悪い影響を与えることになります。

 

もう1点、付け加えておくと、現在の人々が食している動物性食、とくに牛肉や豚肉、鶏肉は、これらの毒素をふんだんに含む、

第三腐敗期の腐肉にほかなりません。

 

私たちの食卓にあがる肉は、当然ながら、その動物を殺めたものです。動物が死ぬと同時に血液の循環が止まりますが、

すると、その肉は第一腐敗期に入ります。

この時期の肉は味が美味しくないため、ほとんど食べられることがありません。

 

それからしばらくすると第二腐敗期に入ります。

この時期は、その死肉が硬直状態となり、固くて食べられません。

 

人々が好んで食べるのは、硬直状態が終わり、死肉が軟らかくなった、第三腐敗期なのです。

体内の毒素は腐敗が進むにつれて増加していくため、この時期の肉にはすでに大量の毒素が含まれていることになります。

 

ライオンやトラ、あるいは犬、猫といった肉食動物には、

こういった腐肉の毒素を中和し、無毒化にする能力が生まれた時から備わっています。

しかし、人間にはそのような能力はありません。

したがって、多量の毒素を含む腐肉を大量に体内に取り入れる行為は、人間の身体にもたらす効果よりも、身体に与える害毒のほうが大きくなってしまうのです。