天才たちの共通項

「天才たちの共通項」という本をつくりました。
現在、宝来社から出ていますが、手塚治虫とか美空ひばり、チャップリンなど、みんなから「天才」と言われたような人を選び出して、彼らの持つ共通項を探ったものでした。

 

その共通点とは、「同じタイプの母親がいた」ということでした。
「同じタイプの母親」とはどういういう人か。

ひとことで言うと、
「子供を自分の思うようにしなかった母親」です。


子育ては、けして難しいことではありません。
子育ての本質は「育てない」こと。


本当の子育てとは子育てをしないことらしいのです。
子育てをしない、と言っても、必要な愛情をかけないとか、養育をしない、といった育児放棄(ナグレクト)のことではありません。

 

私の言う「子育てをしない」というのは、子供を育てていくに際して、「この子を自分の思い通りにしよう」としないことを言います。

 

天才を育てた母親たちは、「あなたはあなたのままでいいのよ」という態度を貫き通しました。
すべての子供は、誰もが、「100%天才」で生まれ、育っていくものと思われます。


しかし、その天才の芽を摘んでしまうのは実は親なのです。
あれがいけない、これがいけない。それもいけない、そうしてはいけない、云々。
常識的な線引きで天才の芽を摘み取ってしまう。


特に、親の方に強い「思い」がある場合はなおさらです。
「こういう子に育てたい」とおもったところから子供の特徴や特質を全部削ぎ落としていきます。
その結果として、子供は普通の子供にしかならない。
 普通の子供でも、けして悪いことではないのですが、実は親としては「もともと天才として生まれてきた子供」に対して
「申し訳ない」という感じがあるわけです。


天才として生まれてきた子供を、自分が関わりすぎることによって天才の芽を摘んでいる。ここに気づいて欲しいと思います

 

                      小林正観