インスリンが糖尿病の鍵

 

糖尿病は細胞の異常事態

 

インスリンはすい臓で作られるホルモン。

血糖値が高くなれば大量に分泌され、筋肉や脳にブドウ糖が取り込まれるように指令します。

逆に血糖値が低くなれば分泌される量が減ります。

しかし、分泌されるインスリンの量が少なかったり、肥満などによってインスリンの働きが低下すると、血糖値が高い状態が続く「糖尿病」となってしまうのです。

糖尿病は動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞といった病を招く危険をはらんでいます。

余分な中性脂肪が血液の循環を悪化させる。

贅肉の大部分が中性脂肪です。

中性脂肪は余った糖分や脂質が肝臓や脂肪組織に蓄積されたものです。

「悪者」のイメージが強い中性脂肪ですが、生きていくためには欠かせない存在なのです。

エネルギー源であるとともに、体温を一定に保ったり、骨や内臓を守る役割も果たしています。

 

中性脂肪が問題なのは、脂肪細胞が体に悪影響を及ぼすさまざまな物質を出すから。

この物質のせいでインスリンの働きが弱まるほか、善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加したりします。

結果、脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる病気のリスクが高まるのです。

 

 

 

血糖を下げるには運動が1番

血糖を下げるホルモンにインスリンがあり、

膵臓から分泌されます。

実はこのインスリンで血糖を下げているのは

30%~40%程と思いの外、少ないのです。

残りのほとんどは筋肉で消費しています。

ですから、インスリンを出すことが困難な糖尿病には、必ず運動が必要と言われるのです。

どうせ動かすならば、大きな筋肉を動かした方が糖の消費も大きく効率的です。大きな筋肉は、主に下半身についていますからスクワットやウォーキングが良いと言われる所以です。

 

殆ど動かずに糖分を摂る事は、膵臓にインスリンを出させる負荷をかけ続けることになるので良くありません。

空腹でケーキバイキングへ行ったり、喉が渇いたからとジュースをガブ飲みすることも同じです。

 

ジュースの液糖は吸収が早く、血糖値の上昇が急峻となりますから膵臓への負担が大きいのです。

1本のジュースが120kCalの場合、砂糖に換算すると30gになるのです。皆さんはご家庭で喉が渇いたからと言って350mℓの水に30gの砂糖を溶かして飲むのでしょうか。

 

この美味しく飲めるジュースという物は、単なる砂糖水を香料と酸味料などの添加物によって美味しくしてしまう高度な技術のたまものなのです。

 

カロリーゼロも大流行ですが、人工甘味料が使われていることが多く、発ガン性が危惧されていますのでお勧めはできません。となれば、水かお茶になるのですが、市販のお茶飲料の茶葉が無農薬かどうかは不明ですから恐いです。

やはり水ですね。

 

「甘いもの」より「炭水化物」を控えましょう

医師が行う栄養指導では、「甘い物は控えなさい」と言われる事が多いと思いますが、これでは不十分で「炭水化物を控えなさい」が正しいのです。

 

もちろん、1日のカロリー制限も必要です。

理論的には、初期に血糖上昇の元となる炭水化物を可能な限りゼロに近付ければ血糖の上昇は抑えられます。

 

炭水化物は、砂糖、ごはん(白米)、パンが代表的ですが、

禁止すると多くの皆さんは嫌がります。

どうせ食べるならば、ご飯とパンでは、ご飯の方が血糖上昇は緩やかと言われています。

 

とはいえ、炭水化物はあらゆる食材に多かれ少なかれ入っていますので、本当に”ゼロ”にすることはできません。

 

芋類やカボチャも分類上は炭水化物ですが、それ以外の栄養素が豊富なので外すには惜しく、食べ過ぎないようにすれば良かろうと思われます。

 

薬よりも自己管理を

血糖が高いと必ず糖尿病が出ます。

様々な種類がありますが、スルホニル尿素系の処方を受ける事が多く、これは膵臓からインスリン分泌を促す薬剤です。

 

疲弊した膵臓にこの薬剤が作用しますと、疲れ切った馬に鞭を入れるようなものなので、やがては動かなくなります。

 

ご自身の薬剤が、インスリンの分泌を促すタイプであれば要注意です。医師は膵臓が機能しなくなるまで使い続けますが、その先は笑顔で「もう薬は効きませんからインスリン注射ですね」と言います。

医師も患者さんも数値さえよければ満足する傾向にあるからです。

 

最近の新薬は、インスリンの作用を強化したり膵臓への負担が少ない物もありますので、処方薬を調べて医師と相談しましょう。

 

まずは自分の病気を知り、医師に頼り切らずに”自分の健康は自分で守る”というスタンスを持っていただきたいと思います。

 

 

 

膵臓に負担をかけない食事のススメ

①低GI食品をなるべく選ぶ

低GI食とは、血糖値が緩やかに上昇する食品

(炭水化物を含む)を食べることで、

インスリンの過剰分泌を抑え、

膵臓に負担をかけないような

食事療法のこと。

GIとは、グリセミック・インデックス

(Glycemic Index)を略したもので、

食品摂取時の血糖値の上がりやすさを

表した数値。

数値が低いほど低GI食品。

②最初に繊維質から食べる

(繊維で絡めて吸収を遅らせる、繊維で満腹にする意図)

③食事は良く噛み、ゆっくりと

 (早食いは血糖上昇を招きます)

④少量の炭水化物をなるべく後半に

 (玄米は低GI食品)

⑤蛋白質を中心として脂質を加える感じ

⑥総カロリーは大まかにでも計算する習慣を持つ

⑦糖質を控えるのは当然です

(甘味など)

 

糖尿病ではない人が極端に炭水化物を控えることは

お勧めできません。