子供の生きがい

あるとき、突然、
「幼い子供は何を『生きがい』にして生きているのだろう」という疑問が浮かびました。
そして、導き出した答えは次のようなものでした。
「子供はほめられたくていきている」のではないか。


「生きがい」というと大げさかもしれませんが、生きるための「エネルギー源」と言い換えれば、幼児にも当てはめることができると思います。


 その子供にとって、ほめられたい相手が、両親であったり、祖父母であったり、先生や友達であったりと、それは様々でしょう。
その人たちから、「○○ちゃんはすごいね」「上手にできたね」「有難うね」とほめられることで、毎日いきいきと楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。


幼い頃は、ほめられたい相手は多くが「家族」です。それが思春期になると「異性」へと変わります。それが「恋愛」です。

恋愛をするということは、特定の相手(異性)からほめられたいと熱望することであり、恋愛の本質とは自分のことをほめてくれる「特定の人」を確保することなのかもしれません。


結婚した後も、妻は夫から「今日の君の料理はおいしいね」とほめられたら嬉しいでしょう。

夫も妻から、「あなたがこんなに日曜大工が上手だったとは思わなかったわ」と言われたら、さらにはりきって日曜大工にはげむことでしょう。
夫婦間で「愛してる」と言い合うこともすてきですが、妻や夫の良さをお互いにほめ合える関係もすてきだと思います。

 

逆に、「ほめられたい特定の相手を求めない」人を「虚無的」と呼んでよいかと思います。
 誰にもほめてもらってこなかったから、つらくて、心を閉ざし、人との関わりを拒否してきた結果、虚無的になってしまったのかもしれません。
そういう人であっても、「ほめられたい特定の人」ができたならば、いきいきしてくるのではないでしょうか

 

                 小林 正観